「真景累ケ淵」との出会い

この話との出会いは、歌丸さんが1996年~2000年の5年間をかけ、毎年8月に国立
演芸場で長編を少しずつ分けて行ったことがきっかけです。
上京した1992年以降、暇をみつけてはなんとか演芸場へ足を運んでいただのです
が、1996年に歌丸さんが演芸場で口演で初めて自分は知りました。
国立演芸場で過去8月に開催された

桂歌丸師匠の三遊亭円朝作「真景累ケ淵」
平成8年(1996)「深見新五郎」
平成9年(1997)「勘蔵の死」
平成10年(1998「お累の自害」
平成11年(1999)「湯灌場から聖天山まで」
平成12年(2000)「お熊懺悔」

1~4話までについては、聞き終わった後も迫力があって面白かったという感じ
が残ったのですが、2000年の最後には、歌丸さんが話をするのに疲れたという印
象を受けたのを覚えています。平成12の夏に行った当時、平成13年には、5年間分
の話を通しでやると予告していたので、東京にいれば聞きにいったのですがあい
にくこの年は日本にいなかったのが、少し残念だったかなと今では思います。
しかし、よくよく考えると5年間もよく通った自分もよっぽど暇だったのか?と今
では驚きの一つです。
また、この時に、必ず歌丸さんが冒頭の枕で、谷中の全生庵にお参りをするとい
う話をしていたのですが、土地観のない自分は館内の方からこの詳細について教
えていただき、全生庵での掛け軸なぞを眺めたのも楽しい思い出の一つです。
それからはじめて「東京かわら版」というものの存在も知り、なるほどちゃんと
落語好きにはこんな便利なものがあるのだと関心した記憶があります。いまでは
インターネットの普及でようやくこちらのサイトも作られたようです。

東京かわら版

ちなみに、こちらを持っていくと当日の入場料金が割引になるのですが、もっと
いいのは途中の中入りからはいると、さらに安くなるとなりチケットのところに
「中入り」のスタンプを押してくれます。
ただ、入る時間には注意しないと全料金とられるときもあります。